谷本清平和賞

谷本清平和賞選考基準


前文 

 1945年8月6日、広島に世界初の原子爆弾が、続いて第2弾が8月9日長崎に投下されました。その後、激しい核兵器開発競争を繰り広げたアメリカと旧ソビエト連邦(現ロシア)の冷戦時代は終焉しましたが、その一方で核兵器保有国は、イギリス・フランス・中国・インド・パキスタンさらに保有疑惑数カ国にも拡散し、かつ核兵器は小型化・軽量化・高性能化など技術的にも著しく進化しています。今なお世界には1万5千発を超える核兵器が存在すると推定され、これは地球人口70億余人を何度も滅ぼすことのできる数といわれています。従って核兵器が存在すること自体が全人類の脅威であり、この脅威からの自由を獲得するために、人類はあらゆる努力を重ね平和を築いてゆかなければなりません。
  現代に生きるわれわれの責務は、核兵器廃絶と世界平和実現を求めて小さなことでも自分がなしうることを果たし、またこのことを次の世代に継承していくことです。  それは、まさしく「谷本清平和賞」の目的にほかなりません。

谷本清牧師の平和・愛・奉仕の偉業を祈念して創設された「谷本清平和賞」の選考基準を下記のとおり定め、
賞に該当する者を選考します。

1.原爆被災者で、人間愛・平和のために奉仕した人
2.被爆の証言活動・宗教・文芸・教育・学術研究・医療・平和運動等を通して、
  平和に貢献した人または団体

※付記:選考に際しては、上記のいずれかを満たすものとします。

以上